保科未希のイタリア研修レポートLazio e Campania

REPORT 2014.07.06

保科未希のイタリア研修レポートLazio e Campania

樹齢200年の古木から生まれる 神秘のオリーブオイル

ラツィオ州ローマ近郊にある、オリーブオイルでイタリア初のDOP ( その地域で生産から加工までが行われた ) 認定を受けたROSATI 社を訪問しました。自社のオリーブ畑は標高350m に位置しています 。オリーブ 畑 には風がよく通ることが重要だそうです。なぜなら、オリーブの花の蜜が大変苦い志ため蜂が近寄らないからで 、受粉のためには強めの風が必要だということでした。ROSATI 社は、樹齢200年の木から手摘み収穫したオリーブのみを使用し「質の高いオイルを 」を信条としています 。また全て注文を受けてからポトリングするので 、20 〜30ケ月経ってもおいしさが変わらないそうです。オリーブオイルにとって温度はとても重要で 、保存には18〜20 ℃の涼しい所が望ましく 、またオイルのアロマが最も良く香る温度は人間の体温と同じ位だそうで、「温かいパンにつけて食べると丁度いい温度になる。」と、案内をしてくれた フランチェスコさんは教えてくれました。ROSATI 社のオリーブオイルの風味を感じられとても美味しかったです。
樹齢2000年のオリーブの木を目にした時はその大きさと神秘的存在感に圧倒され、思わず木に抱きついてしまうほど感動しました。( 笑 ROSATI 社 の オリーブ オイルが美味しい訳をどんどんお伝えしていきたいと思います。

クラシック音楽を聴かせて熟成 … 愛情をいっぱい注いだワイン造り。

サングレゴリオ社は 、 カンパーニャ州の首都ナポリから内陸へ車で1時間、標高500 〜 600mのイルビニア地方にあります。 1986年に創業し、瞬く間に南イタリアを代表するワイナリーへと急成長を遂げました。現在のワイナリーは 2004年に日本の建築家 森ひかるさんによってデザインされたそうです。なんだか日本人と聞いて誇らしかったです。ワイン熟成庫は、植物に覆われたデザインでとっても印象的でした。熟成庫の中はクラシック音楽が流れており、赤ちゃんの胎教のイメージでワインを育てているそうです。このワイナリーのフッグシップワインである「 DOCG タウラジ 」はアリアニコ種というタンニン ( 渋み )がしっかりとしている地元品種で作ります。このような素晴らしい環境でゆっくりと時間をかけて熟成させることで、あの果実の甘みと柔らかなタ ンニンを造っているのだと分かり、ワイン造りにも愛情が必要なんだと学ぶことが出来ました。
案内をしてくれたサラさんは広報担当。地域にお住まいの方を含め多くの方に来てもらいたくて、レストランを併設したと教えてくれました。敷地内には、ブドウ以外にも様々な植物が植えられ、レストランで使うハーブや、お客様のために90 種のバラも植えられているそうです。レストランは、モダンな料理とサングレゴリオのワインが楽しめるとあって、もの凄い人気で残念ながら予約を取ることができませんでした … いつか 再びトライです !

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