長崎県壱岐島 このみ農園のアスパラガス生食もできるこだわりのアスパラガス
FOOD日本の食材 2016.04.28
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長崎県壱岐島 このみ農園のアスパラガス生食もできるこだわりのアスパラガス
このみ農園の収穫は、2~8月までの間、早朝から家族総出で行われます。 アスパラガスの成長は早く1日に10~15cmも伸びるそうです。 壱岐のアスパラガスの旬は2月から8月まで。その間に2回のおいしさのピークがやってきます。 1回目のピークは3月です。春を迎え土の中の温度が20℃を超えると一気に芽が出てきます。 冬の間に根にため込んでおいた栄養で、甘いアスパラガスができるそうです。 2回目のピークは、初夏を迎えるアスパラガスです。7月に向けて日を追うごとに甘みを増していきます。 1回目との違いは、親木をつくり光合成によって栄養を得られるようにすることです。 夏の開花と実をつける準備のために、アスパラガスはエネルギーを蓄積する必要があるのです。 いずれのピークにも、糖度は8度前後まで高くなるそうです。 甘いニンジンと同じ糖度を持つまでになります。 このみ農園のアスパラガスが飛躍的に美味しさを増したのは、 平成18年から試みた完熟堆肥の採用がきっかけです。 壱岐は、高級和牛の仔牛の産地でも有名です。 飼料にこだわった壱岐牛の糞に酵素を入れて発酵させる堆肥づくりが行われています。 発酵温度が70度まで上がると殺菌されて匂いがなくなり、 混じっている植物の種も過熱により発芽しなくなるので、 ビニールハウスでも安心して使用することができるそうです。 このみ農園のアスパラガスのおいしさには、もう一つ重要なヒミツがありました。 おいしい地下水です。畑には散水用の管が通っていました。 ミネラル分を豊富に含む地下水はアスパラガスのみずみずしさの源です。 苦味もえぐみもない、根本ほど甘い不思議なアスパラガスは、 工夫を重ねるこのみ農園の親子が作る、自然にも優しい環境保全型農業の賜物でした。 2012年4月14日 テレビ朝日「食彩の王国」にて紹介されました。 放送動画はこちらをクリック