埼玉県秩父市 養蜂家・荻野さんの栗のハチミツミツバチに感謝!愛情がつまった優しい味わい
FOOD埼玉の食材 2016.04.28
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埼玉県秩父市 養蜂家・荻野さんの栗のハチミツミツバチに感謝!愛情がつまった優しい味わい
秩父の豊かな自然の中で元気に働くミツバチ。桜が満開になる頃、 荻野さんが飼育するミツバチは5万匹にまで増えていきます。 そして桜、藤、アカシア、6月には栗の花、順々に咲き誇る花の蜜をミツバチはせっせと集めます。 ハチミツは最古の甘味料といわれ、1万年以上前(旧石器時代)には スペイン北部のアルタミラ洞窟の壁画にハチミツの採取風景が描かれています。 また新婚旅行の意味で用いる「ハネムーン」は、 ハチミツから造るミードと呼ばれるハチミツ酒を新郎に飲ませる習慣が語源になっていることからも、 ハチミツが古くから人の営みに深く関わってきたことが分かります。 さて、ハチミツの容器に花の種類が書かれていることがありますが、 これって少し不思議な感じがしませんか? 数万匹ものミツバチたちが同じ種類の花を選んで、運んできているのでしょうか? 実はミツバチにはある習性があって、美味しい蜜の在りかを見つけたミツバチは、 ダンスでその方向と距離を仲間に伝えるそうです。 さらに巣内では、保管係のミツバチが糖度の高い蜜を優先して受け取り、 より質の高い蜜がとれる場所により多くのミツバチを効率的に向かわせているといいます。 時期により咲く花の種類が変わるため、ほぼ同じ種類の花の蜜が集まるそうです。 荻野さんが生産するハチミツの中で、私たちが注目したのは栗のハチミツです。 イタリアをはじめヨーロッパでは、栗のハチミツは人気があります。 味わいが強くしっかりしていてミネラルが豊富。特に鉄分が豊富なのが特徴です。 対して荻野さんのハチミツは、イタリアのものよりずっと優しく、とてもフローラルな味わいです。 しっかりとしていながらマイルドな甘味、アプリコットを思わせる芳醇なアロマがあります。 ハチミツそのものの美味しさもさることながら、ナチュラルチーズとの相性がとてもよく、 ドルチェのソースとしてとても上品にマッチします。 穏やかな笑顔で大切にミツバチを育てている荻野さん。 きっと荻野さんのミツバチへの愛情が温かみのあるハチミツを生んでいるのだと思います。